ネスレ高岡流。労働時間を減らして業績を上げる方法

2017/4/24
独自の視点と卓越した才能を持ち、さまざまな分野の最前線で活躍するトップランナーたちが、時代を切り取るテーマについて見解を述べる連載「イノベーターズ・トーク」。
第79回は、ネスレ日本 社長兼CEOの高岡浩三氏が登場する。
高岡氏は、「ネスカフェ アンバサダー」の生みの親としても知られる、日本を代表するマーケティングのプロだ。
利益率の低い日本の食品業界において、新しいビジネスモデルを追求しながら、高収益企業の土台を作り、ネスレ日本はネスレがブランド展開する190カ国の中でも、際立った実績を残している。
そんな高岡氏が、ここ数年「時間と労力の7割を費やした」と言うほど注力するのが、ネスレ日本の「働き方改革」だ。
顧客の問題解決につながらない仕事は、ただの「作業」にすぎないとして、従業員が世の中に価値を生む「仕事」に集中できる環境や風土を整備。その過程においては、部下に残業させる上司の評価を下げること、降格も辞さない──。
一方で、日本の生産性が低い理由はマネジメントのレベルが低いからだ、とも語る。
果たして、高岡氏が挑んだ働き方改革の中身とは──。