指紋、虹彩、顔認証... どれが安全? スマホ生体認証の「限界」を探る
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指紋認証、顔認証、虹彩認証、手のひら静脈認証、この他にも生体認証では歩き方であったり、キーボードストロークだったり、と様々な方式が考えられる。ここまで生体認証がモバイルデバイスに搭載検討されているのはモバイルペイが普及していくからに他ならない。スマホは個人情報の宝庫であり、セキュリティ対策は急務なのだ。しかし、セキュリティ対策はいちいち面倒。そこで、手軽な生体認証が取り入れられていく。
ただし、静脈認証は銀行系では採用が進むものの、モバイルデバイスに搭載できるほど小型化していない。その他の技術も汎用性に欠ける。なので、記事でも指摘の通り主流は指紋認証などになる。
指紋認証にも様々な方式がある。代表的なものは静電容量方式であり、既存のスマホに採用されている指紋認証は概ね静電容量方式であると言ってよい。iPhoneが採用してから各社が様々な形で導入してきた。スワイプ式も結構多かったが、タッチ方式が最近では主流だ。iPhoneでは、アップルが過去に買収したAuthenTecの技術が使われているという。
更にはこの指紋認証センサーをディスプレイの下に埋め込むアンダーガラスなどと呼ばれる技術開発も進んでおり、先日のMWCでは中国のGoodixが発表し、ほどなくしてSynapticsも発表している。
また静電容量方式はセンサー自体が350um以上の厚さを超えて使えないという方式上の問題があり、ディスプレイの下に静電容量センサーを埋め込む場合には有機ELパネルの方が望ましく、液晶パネルの場合はバックライトユニットの厚さが邪魔になる。こうした課題に対して、超音波センサーや光学センサーなどの別の方式を検討する事例も増えてきているという。
クアルコムは2015年に超音波センサーを発表しているし、Sonavationは2009年に超音波センサーを発表している。超音波センサーは静電容量が抱えるいくつかの問題(ESDやら指の濡れ、汚れ)をクリアする可能性があり期待されている。セキュリティに関する良記事です。スマホのセキュリティは現在ではそれほど堅牢性は必要ないですが、世界統一でバイオメトリクス認証が統一された場合、、、などの難しさなどが勉強になりました。
今あるバイオメトリクス認証で、恐らく一番秘匿性が高いのは静脈パターン認証です。ただまあこの手のスキャニング技術がまだ普及度が低く、小型化も省電力化も進んでいないのでスマートデバイスには載せられないから話題にも上ってないって感じでしょうかね。
ユーザ側としては単一のバイオメトリクス認証を全面的に信用するのではなくて、パスワード認証や別のバイオメトリクス認証を組み合わせる事で、セキュリティを保ちましょう。記事中にもありますが、もうこの時代単一パターンの認証でアカウントを作るのは止めた方が良いです。