グーグル、韓国ＬＧディスプレーのＯＬＥＤに1兆ウォン出資＝報道

［ソウル　１０日　ロイター］ - 米グーグルは、韓国のＬＧディスプレー<034220.KS>のモバイル端末用有機発光ダイオード（ＯＬＥＤ）事業に少なくとも１兆ウォン（８億８０２９万ドル）出資したもようだ。Electronic Timesが１０日報じた。

同社のＯＬＥＤスクリーンはサムスン電子<005930.KS>がスマートフォン（スマホ）のギャラクシーで採用しており、アップル<AAPL.O>も新型ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）の一部モデルで追随する見通しだという。

ＬＧディスプレーはコメントを控えた。グーグルからのコメントは得られていない。

コメント

注目のコメント

• 若林 秀樹

  東京理科大学　大学院経営学研究科技術経営(MOT)専攻 教授

  ・2017年04月10日

  以前にも書いたが、ＯＬＥＤでは、グーグルは、既に開発では、８００ｐｐｉもできているとか。
  アップルと似た疑似垂直統合だ。
  
  ただ、ＬＧのどのＯＬＥＤだろうか。それによってアプリの狙いがわかる。
  
  ロイターの訳が今一。
  
  追記
  1000億円なら、試作ラインの前の実証ライン位しかできない。
  試作ラインで、2000億円。本格なら5000億円。
• 岡村 聡

  S&S investments 代表取締役

  ・2017年04月10日

  東芝のメモリ事業にもビッドしたようだし、グーグルが最近になってハードウェアのエクスポージャー増やしているよう。これが何を意味するか色々と想像できて楽しみ
• T. Riki

  製造業 Marketing Manager

  ・2017年04月10日

  あくまで推論です。
  アップルがJDIやソニーに出資した時のことを考えると、8億ドルで何をするのか？というところが気になるところ。若林さんも書かれているように有機ELパネル製造にかかる資金からすれば、実は多くはない。LGは以前にG6投資に1兆円投資を表明している。
  
  LGからの有機ELパネルの供給キャパシティをスマホ向けに確保した、と考えるのが自然かとは思う。今のところ、LGが製造出来るのは蒸着方式の小型有機ELパネルであり、大型有機ELパネルへ出資するというのはシナジーが無さすぎるのであまり無いかと思われる。
  
  LGがキャッシュが足らないという話も特に無かったわけなので、供給保証を取り付けるためのディスプレイ代の前払金のような性格のものではなかろうか。
  
  8億ドルは結局、ディスプレイの代金として返ってくるのでは。
  
  意外なのはGoogleという会社がそこまでディスプレイに入れ込んだ、という事実だろうか。そこまでPixelを推すメリットがあるとも思えないのが、正直な気持ち。
  
  三星からの有機ELパネル供給は中国スマホ、アップル、三星自社で全部持っていかれるので、ほぼ望めないだろうし、これは致し方がないのではなかろうか。