離乳食にはちみつで男児死亡 「クックパッド」のレシピをめぐり物議
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ERに勤務しているパパ友が言うには、乳児ボツリヌス症で救急搬送されてくる赤ちゃんは少なくないそうです。自分を振り返ってみると、乳幼児健診のときに「赤ちゃんにはちみつはNG」と教えられた気がしますが、育児のことって予防接種の内容などもほんの数年で変わるんですよね。3人子育てしたママ友は、「育児情報を最新版にアップデートするの大変。」っていってました。
クックパッドのサイトでも、このように書かれていますね(2014/5月の記事):はちみつは1歳未満の乳児に与えてはいけないって知っていますか?
https://news.cookpad.com/articles/1458赤ちゃんにダメなもの知らない親御さんって、そもそも妊婦さんの時にどうしてたのだろう?って思います。
マグロは当然としてローストビーフや生ハムなんかも食べてそう。。
クックパッドに掲載した人は無知なだけで殺意がないなら、ネットの情報ってそんなもん、と割り切るしかないかと。中枢神経系を侵す乳児ボツリヌス症は一般的に軽症で終わることが多い(致命率1~3%程度)だけに今回の件は本当に残念に思っていますが、この記事を見る限りクックパッド側を執拗に責める程の根拠はないと私は思います。勿論健康に影響が出るような情報の記載は必要ですが、ヘルスケアを目的としたWelqの問題と全く同列に扱うべきかと言われればそうでもない気が‥。
食中毒で有名なボツリヌス菌はグラム陽性桿菌という嫌気性菌の種類に分類され、「芽胞」という鎧をまとい酸素のある環境ではジーッとしているのですが、酸素が少ない環境になると鎧を脱いで暴れ出します。この鎧をぶっ壊すためには相当な加熱が必要です。
乳児ボツリヌス症はいわゆるボツリヌス食中毒とは異なり、ボツリヌス菌芽胞を生後1年未満の乳児が口に入れた結果、腸の中で菌が発芽・増殖して産生した毒素により発症するとされています。
基本的にボツリヌス菌は土の中にいるのですが、今まで国内で報告された乳児ボツリヌス症の原因となった型のボツリヌス菌は海外で汚染された輸入食品が原因になった可能性が高いとされており、代表格がハチミツです。
とつらつら今調べながら書きましたが、基本的に国家試験の小児科や感染症の分野でも端の端の知識としてある程度で、実際に子を持ったり普段から母子保健領域に関わってでもいない限り、それなりの情報リテラシーがないと一般の方は詳細までご存知ないのかもしれません。
なんともやりきれないですね。。
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