[パリ 4日 ロイター] - 23日に1回目の投票を控えた仏大統領選の候補者は4日夜、テレビ討論会を行い、支持率で先頭を走る中道系独立候補のマクロン前経済相と極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首が保護主義などについて激しい論戦を戦わせた。

ルペン氏はフランスの市場を守るために輸入品に国境税を課すことを支持すると表明したのに対し、マクロン氏はそうした措置はフランスの農産物が海外市場から締め出されると警告した。

ルペン氏は保護主義的な政策を他の国は既に導入していると指摘し「賢明な保護主義」が望ましいと述べた。

「マクロン氏はたまには農家の人たちの話を聞くべきだ。野菜や果物の生産者は賃金がフランスの4分の1や5分の1の国との不公平な競争には耐えられないと訴えている」と語った。

マクロン氏はナショナリズムは戦争につながると述べ、EUからの離脱と移民の制限を主張するルペン氏を批判した。

ルペン氏は当選後に直ちに欧州連合(EU)とユーロ圏からの脱退を表明するのではなく、まず交渉し国民投票を行うと説明した。