TSUTAYAが不振出版社を買い続ける狙い
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コンテンツ業、メディア業のSPA化、プラティッシャー(プラットフォーム×パブリッシャー)化は戦略レイヤーでの意思決定としてはまさにその通り!という感じだが、実際のオペレーションを考えると、単純にグループ化すれば上手くいく訳ではないだろうなと。
コンテンツ業、メディア業は当たり外れの激しい水物である部分を、どうアベレージでみて安定させる方法論を導き出せるか、そしてその方法論が中長期で見てコンテンツやメディアのコモディティ化、劣化を招かないでやれるかあたりに革新が起こせるかどうかだと思う。自分たちの将来を考える上でも、この取り組みからそういうものが生み出されるかどうかを注視したいし、ケースとして学びたい。2つの意味があるかと。
1つは、ジャイアントであるアマゾンと同じビジネス モデル/同じ土俵で戦うのは、単純なスケール勝負になってしまうので、勝ち目がないため、ビジネスモデル/土俵の差別化を図ったということ。
もう一つは、書籍販売というビジネスのコアの価値は“コンテンツ”であるため、そのコア コンテンツを押さえにいったということ。
このどちらのポイントも、戦略的には合理的で正しい方向であると思う。
ただし、上手くいくかどうかは、SPAと言っている一連のヴリューチェーンの“実装”がどれくらい出来の良いものになるかと、どれくらいのスケールで市場/顧客をカバーできるか、そして差別化の最大の根拠としているコンテンツ自体どれくらい良質なものをどれくらい生み出すことができるか、にかかっている。
戦略自体は正しくても、実装が貧弱であったり、投資のスケールが過小であったりして、結果的には上手くいかないケースも珍しくないので、これからが本番であろう。
とにかく、“座して死を待つ”から討って出る選択をしているのは立派である。