[シドニー 4日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は4日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを過去最低の1.50%に据え置くことを決定した。

ロイターが実施した調査では、50人のアナリスト全員が据え置きを予想していた。

中銀は昨年5月と8月に金融緩和を実施している。

中銀は軟調な雇用統計への懸念を表明。これを受けて豪ドル/米ドル<AUD=D4>は下落した。

シドニーやメルボルンなどでの住宅価格急騰が、追加刺激策への強い反対につながっている。

中銀は声明で「住宅購入による部分の大きい家計の借り入れ増加は、引き続き家計の収入を上回るペースとなっている」と説明。「貸し出し基準の厳格化により、最近発表された監督措置は、高水準の債務のさらなる増加に関連するリスクへの取り組みを支援するだろう」との見方を示した。

当局はここ1週間ほどの間に、住宅市場の過熱を抑制し、融資基準を厳格化するための措置を発表している。

過去最低の賃金上昇率や低水準に留まっているインフレ率への懸念も改めて示した。

3日に発表された2月の豪小売売上高は予想に反して減少し、重い負債を抱える家計が支出に慎重になっていることが示された。

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