[東京 31日 ロイター] - 総務省が31日発表した2月の完全失業率(季節調整値)は2.8%に改善し、1994年6月(2.8%)以来、22年8カ月ぶりの低水準となった。厚生労働省が発表した同月の有効求人倍率(季節調整値)は1.43倍と前月から横ばい。雇用情勢は改善が続いている。

完全失業率は、ロイターの事前予測調査で3.0%と予想されていた。

季節調整値でみた2月の就業者は前月比21万人減の6483万人だった。完全失業者は同8万人減の190万人。非労働力人口は同31万人増の4435万人となった。

この結果、完全失業率は2.8%に改善。失業率が3%を割り込むのは1994年12月以来、22年2カ月ぶりとなる。

原数値でみた就業者が50カ月連続で増加し、完全失業者が81カ月連続で減少するなど、人手不足感の強まりを背景に求職が就業に結びついていると総務省ではみており、「雇用情勢は着実に改善している」と判断している。

有効求人倍率は、ロイターの事前予測調査で1.43倍が見込まれていたが、結果はこれと同水準だった。

新規求人倍率は2.12倍と前月から0.01ポイント低下。有効求人数は前月比0.7%減、有効求職者数は同0.5%減だった。

*内容を追加しました。