自閉症スペクトラムの「壮絶人生」告白後に痛感した世間との距離
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「人は目に見える障害を負うものに対しては優しいが、目に見えない障害を負うものには冷たいものなのだ」
聴覚異常というのがあります。
マンションなどの集合住宅でたとえば夜中、上階や隣室から少し物音がしただけで神経に障り眠れなくなったりしてしまうという一種の神経症のようなものです。
しかしこれは音を気にしすぎる神経質な人間の我儘と捉えられマンションのオーナーや不動産の管理会社などは放置しています。
音を立てる方も生活音レベルならば、夜中に音を立てる事は制限できないというわけです。
なので、こういうケースでは聴覚異常の人が妥協する事になっているのが、今の国土の狭い日本の住環境の現実だと思います。
精神病院へ行って精神安定剤や睡眠薬などを処方してもらうわけですが、これは対症療法に過ぎず、本質的な解決には至りません。
つらい日々を過ごしている「目に見えない障害」を負った人は世の中にたくさんいるのです。
運良くそういった目に見えない障害がない人たちは想像もできないでしょうが、そういう人が社会で共存していこうと努力しているのだという事実は知っておいた方がいいでしょう。
ゆえにこういう本は有益だと思います。