【ピョートル×JT副社長】「キャリア官僚制度」のメリット

2017/5/2
グーグルで人材育成と組織開発を担当し、現在は組織開発コンサル会社を経営するピョートル・グジバチ氏。今、勢いのある日本企業のトップや戦略リーダーと対談することで、グーグル流の圧倒的な成果をあげる人材・組織戦略を伝授していく本連載。 
今回は、フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)の電子式たばこ「IQOS」を迎え撃つべく、充電式たばこ「Ploom TECH(プルーム・テック)」を打ち出す日本たばこ産業の岩井睦雄副社長を迎え、氏の経営論、組織論に迫る。

JTの経営人材育成

ピョートル 「JT-Next Leaders Program(NLP)」というグローバルリーダー育成プログラムをはじめ、JTは人材育成に力を入れています。戦略的な考えを教えてください。
岩井 元々、前身の日本専売公社は国の機関みたいなもので、私自身もそうでしたが、当時からキャリア制度はありました。そこで採用された人財は“ノブレス・オブリージュ”のような考えで、「自分たちが責任を持って会社を支えていく」という自覚を持たされます。