(Bloomberg) -- 中国企業による海外での企業の合併・買収(M&A)急増は国内外で当局の審査を厳しくさせ、阻止件数が多くなっている。英法律事務所リンクレーターズが20日発表したリポートで指摘した。

アナリストの見方とメディア報道を引用した同リポートによれば、中国の買い手が昨年発表した総額2200億ドル(約25兆円)相当の案件のうち、400億-750億ドル、つまり最大3分の1程度が取り消しまたは撤回された。国の安全保障や利害に絡む懸念を巡っての阻止が多かったという。

リンクレーターズは、中国の対外投資急増への反応として、国内外で規制強化の動きが広がったと説明している。ブルームバーグがまとめたデータは、中国の対外投資が過去10年で15倍に膨らみ、昨年だけで倍以上になったことを示している。

原題:Chinese M&A Scrutiny Helped Void Up to $75 Billion in Deals(抜粋)

: 東京 笠原文彦 fkasahara@bloomberg.net.

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