[シンガポール 21日 ロイター] - 21日のアジア市場で原油先物価格が上昇している。石油輸出国機構(OPEC)主導の減産合意が延長されるとの期待や、需要の拡大が供給過剰を緩やかに解消しているとの見方が支援材料。

0043GMT(日本時間午前09時43分)時点で、北海ブレント先物<LCOc1>は0.14ドル(0.3%)高の1バレル=51.76ドル。

米ウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油先物<CLc1>は0.06ドル(0.1%)高の48.28ドル。

OPEC加盟国とロシアを含む非加盟国は供給過剰の解消に向け、1─6月に産油量を日量180万バレル近く削減することで合意。しかし減産順守が一定でないことや米国などでの増産を背景に、これまでのところ減産で見込んでいた効果はそれほどみられず、原油価格は年初から10%超下落している。

関係筋によると、OPEC加盟国は、減産合意を6月以降も延長する方向に傾いている。ただロシアなどの非加盟国も減産に引き続き参加する必要があるとしている。