[ワシントン 20日 ロイター] - 米上院司法委員会は20日、トランプ大統領が連邦最高裁判事に指名したニール・ゴーサッチ連邦控訴裁判事の指名承認公聴会を開催した。保守派の同氏を巡っては、民主党議員らは中絶権や銃規制の問題で不利な判断を下す可能性があると批判的な見方を示している。

最高裁判事の現在の構成は保守派とリベラル派が4人ずつとなっており、昨年2月に保守派のスカリア判事が急死したため、1人が空席。ゴーサッチ氏(49)が承認されれば保守派が再び優勢となる。

最高裁判事の構成は、死刑や中絶権、銃規制、入国規制、大統領の権限などに関する重要な司法判断に影響を与える可能性がある。

最高裁の判事は終身制で、共和党議員らはゴーサッチ氏は高い資質を備えていると評した。一方、民主党のダイアン・ファインスタイン氏は「ゴーサッチ氏が理性的な保守本流かどうか見極める必要がある」と主張した。

ゴーサッチ氏は1月31日の指名後初めて公式な場で発言。「中立で独立した判事」の必要性を強調し、司法の行き過ぎについて警告した。

共和党のチャック・グラスリー委員長は委員会の採決は4月3日に行われる可能性が高く、その後すぐに上院本会議で採決される見通しだと述べた。