[ブリュッセル 20日 ロイター] - ユーロ圏は20日、ブリュッセルで財務相会合(ユーログループ)を開催した。終了後、デイセルブルム議長は、ギリシャ問題について、支援融資実行の条件である改革について、ギリシャと意見の溝が埋まらないままで終わったことを明らかにした。

デイセルブルム議長は会見で「いくつかの重要な問題」が依然解決していないことを明らかにしたうえで「本日の会合では、ブリュッセルで今後数日間、集中的な協議を続けていく、ということになった」と述べた。合意の具体的な見通しは示さなかった。

議長は、次回のユーログループが4月7日に開催されるが、それまでにすべての作業が完了することは保証できない、とも述べた。

ギリシャと同国を支援するユーロ圏諸国は、税改革や労働市場改革についてまだ合意できていないが、協議でいくらかの進展が図られたという。

改革について合意が成立すれば、ユーロ圏諸国は、支援終了後のプライマリーバランスや債務負担の軽減など、ギリシャ財政の将来的な持続性について協議を始めることができる。

ギリシャとユーロ圏が包括的合意に至れば、国際通貨基金(IMF)がギリシャ支援に参加する道が開ける。ドイツなどは、IMFの参画が支援継続の条件としている。

ただ、IMFは、ギリシャの債務負担の軽減を主張。ドイツはこれに反対しており、ユーロ圏とIMFの間にも溝がある。