仕事と健康のいい関係

仕事を続けることに健康上の利益はあるのだろうか。
科学的な結論はまだ出ていないが、答えは「イエス」だろう。こうした傾向は、仕事にもともと意義を見いだしている人々に顕著だ。事務職や教師など、職場が工場や建設現場ではない人たちだ。
以前の世代に比べると、ベビーブーム世代は60歳代初め、またはそれ以上になっても働き続けている。これまでの仕事を続けるケースもあるし、パートタイムの仕事、あるいは自営業などに転じる人もいる。このところ(完全に労働人口から外れるという意味で)退職する中高年の米国人は少数になりつつある。
ハーバード医学大学院でヘルスケア政策を教える准教授、ニコール・マエスタスは、「仕事の恩恵とは何だろうか。重要なのは脳が活性化し、人脈が増えることだろう」とあるインタビューで述べている。