[香港 6日 ロイター] - 中国共産党序列3位の張徳江・全国人民代表大会(全人代)常務委員長は6日、中国には香港の行政長官選挙に「介入」する権利があるとの認識を示した。

同委員長と会談した香港特別行政区の全人代代表が記者団に明らかにした。

同代表によると、張氏は選挙の円滑な実施が重要だと指摘。「(行政長官は)非常に重要な役目のため、中央政府には介入する権利がある」と述べたという。

行政長官選挙は今月末に行われる。世論調査では、曽俊華・前財務官の支持が高いが、中国側が林鄭月娥(キャリー・ラム)前政務官への支持を働きかけたとの観測が浮上している。中国側はこの観測を否定している。

行政長官は、親中派が多数を占める選挙委員会(定数1200)が投票で選出する。