[シカゴ 1日 ロイター] - 米ファストフード大手マクドナルド<MCD.N>は1日、全米の約1万4000店で年内にモバイル注文・決済を展開すると発表した。4年連続で減少する顧客をつなぎとめる。

同社米国事業のクリス・ケンプチンスキ―社長が投資家・アナリスト向けの会合で明らかにした。

マクドナルドは「エクスペリエンス・オブ・ザ・フューチャー(未来体験)」と称する計画の下、米国外店舗のフランチャイズ化促進などで圧縮した費用を米国内650店舗のデジタル化やサービス向上に向けた刷新に充てる計画。

すでに刷新された店舗を合わせ、年内に米国内2500店を「未来体験」可能な店舗にすることを目指す。

モバイル注文により来店後の待ち時間が短縮される。年末までに海外の約6000店でもモバイル注文・決済を導入する計画という。

同社の17億ドルの設備投資予算の3分の1を年内の新規出店に充てる計画を示したほか、業者との提携や注文の店舗外での受け取りなど、新たな配達法を模索していることを明らかにした。

2019年以降、年間売上高は3-5%の伸び、1株利益は1桁後半の伸び率になるとの見通しを示した。また、同年までの3年間で220億ー240億ドルの株主還元を目指すと発表した。

1日の取引で同社株は9カ月ぶり高値の129.99ドルを記録。終値は1.1%高の129.05ドルだった。