若いミレニアル世代にも、優れたビジネスリーダーとして大きな成功と名声を獲得している人たちがいる。今回は、特に影響力のあるミレニアル世代の起業家20人をご紹介しよう。
使命や価値観に基づいて行動する世代
「ミレニアル世代」とは、1980年代初めから2000年前後に生まれた人たちを指す。米国ではおよそ8000万人がこの世代に属する。スマートフォンばかり見ている世代と思われがちだが、今の世界を形作っている人たちでもある。
お金よりも使命や価値観に基づいて行動するミレニアル世代は、個人主義と「世界に価値をもたらすこと」を真摯に考える精神とを兼ね備えている。さまざまな面で、自分たちが成功から得たものを速やかに社会に還元するのがミレニアル世代なのだ。
現在、世界で最も影響力のある人たちの中にもミレニアル世代が含まれている。この世代がキャリアの最高潮を迎える今後20年にわたって、先ほど書いたような傾向が変わることはないだろう。
実際、筆者がディレクターを務めるモバイルアプリ開発のコンサルティング会社「Arkenea」のクライアントも、その30％がソフトウェア事業の構築と拡大にいそしむミレニアル世代だ。
それでは、2017年に注目すべき影響力あるミレニアル世代の起業家20人をご紹介しよう。
1. マーク・ザッカーバーグ
いまやマーク・ザッカーバーグの名を知らない人はまずいないだろう。このミレニアル世代の著名人はフェイスブックを創設し、最も強力なソーシャルメディアプラットフォームに育て上げる過程で巨額を手にした。
まだ30代の若さだが、すでに病気治療の研究や医療と教育の向上を支援する形で、相当の金額を社会に還元している。
2. ジェラード・アダムズ
ニュースサイト「Elite Daily」を立ち上げたジェラード・アダムズは、ミレニアル世代を熟知している起業家だ。
最近では「Fownders」というスタートアップを創設し、ほかのミレニアル世代がスタートアップを立ち上げ、起業家になれるよう手助けをしている。
3. デイビッド・カープ
ブログ・プラットフォームに親しむ多くのミレニアル世代に人気のサイト「Tumblr」を立ち上げた。基本的にはイラストや画像を共有するためのサイトだが、短文のブログを投稿し、アイデアを共有するプラットフォームとしても優れている。
4. ベン・シルバーマンとエヴァン・シャープ
画像共有できるソーシャルメディアとして広く知られるサイト「Pinterest」の創設者。2人の指揮により、同サイトは巨大ビジネスへと成長した。
5. ジェシカ・アルバ
そう、あのジェシカ・アルバだ。女優から起業家に転身したアルバは、倫理的で有害物質を含まない製品を扱う企業「The Honest Company」を立ち上げた。同社の評価額は10億ドルを優に超える。
6. ミシェル・ファン
ユーチューブにメイクアップ動画を投稿して人気者になったミシェル・ファンは、その巨大なファンベースに向けて、自身の使用する化粧品のプロモーションを始めた。その後、化粧品と美容商品を扱う会社「ipsy」を創設。同社は評価額を大きく伸ばしている。
7. アダム・ダンジェロ
アダム・ダンジェロは2008年にフェイスブックを退職し、Q&Aサイト「Quora」を立ち上げた。クオーラもまた巨大サイトに成長し、規模と対象分野を拡大し続けている。
8. ピート・キャッシュモア
影響力の大きいものといえばニュースだ。ピート・キャッシュモアは、巨大メディア企業「Mashable」の創設者。テック系ブロガーとしてキャリアをスタートさせ、マッシャブルを世界最大級のテック系ニュースサイトに成長させた。
9. マイク・クリーガーとケビン・シストロム
大人気の画像共有ソーシャルメディアアプリ「インスタグラム」の創設者。同アプリは特にミレニアル世代とその次の世代「ジェネレーションZ」に利用者が多い。
10. ブライアン・チェスキー
「Airbnb」を創設したブライアン・チェスキーは、旅行と宿泊ビジネスに革命をもたらし、従来のやり方に風穴を開けた。
11. ダスティン・モスコビッツ
おそらくフェイスブックの共同創設者として最も知られる人物。しかし、2008年に同社を離れたのちに共同で立ち上げた「Asana」も、そのビジネス向けプロジェクト管理アプリが支持を伸ばしている。
12. ジョン・ジマー
既存市場に挑戦する起業家のひとり、ジョン・ジマーはウーバーの強力なライバルである「Lyft」の創設者として知られる。これらの配車アプリは、移動や配達に関する既成概念を覆しつつある。
13. ダニエル・エク
音楽ストリーミングサービス「Spotify」の共同創設者。巨大サービスに成長したスポティファイは、今後も音楽市場の大きなシェアを取り込み続けるだろう。
14. ブレイク・ロス
複数の企業を立ち上げているブレイク・ロスは、ウェブブラウザの「Mozilla Firefox」を共同開発したことで知られる。その後に創設した「Parakey」は、フェイスブックに高額で買収された。
15. アンドリュー・メイソン
「Grupon」の創設者アンドリュー・メイソンは、ここで紹介したミレニアル世代の中では最年長のひとり。すでにグルーポンの経営からは退いているが、現在も複数の企業を立ち上げており、今後も人々に影響を与え続けるだろう。
16. アンバー・ベンズ
アンバー・ベンズをはじめとするファッション系の人気ブロガーは、購読者の巨大なコミュニティに購買を促すことで、自分のブログを利益に変えている。ベンズはそのようにして自身がミレニアル世代の著名人になるだけでなく、多くの人々が成功するための手助けもしている。
17. エヴァン・スピーゲルとボビー・マーフィー
「Snapchat」の創設者2人は、当然このリストに載る資格がある。画像共有の究極形として誕生したこのアプリは、やがて世界最大級のソーシャルメディアネットワークへと成長した。
18. マット・マレンウェッグ
ブログやビジネス、サイトの立ち上げを支援する仕事で知られるマット・マレンウェッグ。同氏の開発した「WordPress」は、サイト作成ソフトウェアとして主要な地位を築いている。
19. ブライアン・D・エバンス
シリアル・アントレプレナーのブライアン・D・エバンスは、おそらく「Influencive」の創設者として最もよく知られている。同サイトは、起業家を目指す人たち向けに、多様なコンテンツを通じてノウハウやインスピレーションを提供している。
20. ショーン・ラッド
リストの最後を飾るのは、話題の出会い系アプリ「Tinder」の共同創設者だ。地元の独身者同士の出会いを手助けする同アプリは、ミレニアル世代から絶大な人気を集めている。
原文はこちら（英語）。
（執筆：Rahul Varshneya/Co-founder, Appreneurship.Academy、翻訳：高橋朋子/ガリレオ、写真：Vikas Aggarwal/iStock）
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This article was produced in conjuction with IBM.
