日産、17年目のゴーン離れ
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ゴーン氏は日産を完全に復活させ、最も成功した国際的な企業アライアンスに育て上げた。日本的商習慣のタブーに切り込み、ゴーン氏は日産だけでは無く、日本をも変えたと言って過言ではないだろう。この功績を高く評価したい。
しかし課題も残した。日産経営は結果重視の結果、短期志向が強く、また台数と収益の成長両立を欲張ることも多い。業績は不安定というイメージが定着している。ルノー・日産アライアンスでゴーン氏が両社のCEOを兼ねるガバナンス構造の不透明さも問題であった。
ゴーン氏が日産の社長を退いても、ゴーン氏の日産経営への影響力に変化はないとすれば、ガバナンス構造のゆがみを解消できるとは言い切れない。これらの課題を克服し、持続可能な成功をもたらす新たなステージへ日産を導く意味で、新社長の西川氏の責任は大変重いものとなるだろう。コストカッターとしてのイメージが強いですが、彼が日産を劇的に復活させる土台となったひとつに、クロス・ファンクショナル・チームの存在があります。もうひとつは「日本の日産」から真の意味で「世界の日産」になるためのグローバル本社の実現。そのお手伝いをしていた方たちにお話を伺ったことがありますが、彼の行動と決断は見事としかいいようがなかったそうです。自叙伝『ルネッサンス ― 再生への挑戦』は、彼のマネジメントスタイルだけでなく、行動と決断を支える価値観を垣間見ることができる必読書です。
(蛇足)
17年ですか……。実父が日産のエンジニアでブルーバードとかスカイラインとかの開発をしていたのですが、たしか関連会社に出向した直後にゴーン改革がスタート。かつての部下が訪ねてきては内部の変化をこぼしていたことを思い出しました。他の方もおっしゃっている通り、西川氏の元で大きく何かが変わることはないと思います。ただこのままで生き延びることができるかは不透明。元日産マンとしてさらに飛躍してもらいたい。かぎはEVやFCVでアライアンスを組めるか、かと。HVで出遅れた分、note e-POWERで頑張っているが他モデルへの展開が遅い。スピード感が足りないと感じる。