コラム:円高派と円安派、年末に笑うのはどちらか=尾河眞樹氏
ロイター
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注目のコメント
相場は組み立てたロジック通りに動かないのが、難しいところでもあり、またそこが面白いところでもあると思います。
円安派と円高派、どちらのロジックも信憑性を帯びているうちは、売買拮抗で目先レンジ相場が継続する可能性が高いでしょう。
個人的に年内の動きとしては120円前後の円安水準も100円前後の円高水準も局面によってどちらか、あるいはどちらも記録しておかしくはないものの、一方向のトレンドは形成するまでには至らずに昨年末の116-117円水準よりやや円高の110-115円の現状水準、あるいは一段円高となって105-110円のレンジに落ち着くのが居心地の良いところではないかと今のところは思っています。
為替は先読みがとくに難しいですが、足元の推移を見ても、年を通して一方向のトレンドはあまり期待できないのではないでしょうか。セミナーで「2人の為替ストラテジストが、2017年の為替相場見通しを語った。興味深かったのは、2人の見通しが真逆だったことだ。」とありますが、それはある意味で当然ですね。
(理由1)
主催者としては、「聴衆が両説を聞いて比較して自分なりの相場観を持ってくれる」事を期待しているから、円高派と円安派を一人ずつ人選する。
(理由2)
円高になると思う人が円買い注文を出し、円安になると思う人が円売り注文を出している結果、現在の為替レートが成立しているわけです。
つまり、世の中には円高論者と円安論者が同数いる、というわけです。
これは、永遠普遍の真理でしょう(笑)。