「シリコンバレーの次」はアメリカの赤い大地に
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記事には、シリコンバレーは競争的で起業家コミュニティ間での協力があまりない、という感じで書かれていますが、私の知る限りでは、シリコンバレーは確かに競争的ではあるものの、起業家同士は非常に協力的です(日本と比べて)。
コロラドはもっと協力なだけかもしれませんが。
起業家同士が協力的か否かは、実はその国や地域にいる人の人間性というより、そこにいる起業家の成熟度に依存すると思います。
アイデア自体にはそんな価値は元々なく、世の中で使われるものにするには、マーケットフィット(市場のニーズに合致させること)が必要であり、それを実現するためには、サービスのPDCA改善サイクルを社内で高速に回す仕組みづくりが必要です。
実は、サービスの成功に占めるアイデアの価値は1割程度で、それ以外の上記のプロセスが9割を占めます。
すなわち、競争が激しければ激しいほど、どうせアイデアはすぐ真似られる(または他の誰かが思いつく)ので、マーケットフィットするまでいかにサービスの高速PDCAを回せるかが成功の鍵となります。
そのような環境下では、ユーザーヒアリングや他の起業家からのフィードバックが最も重要なので、シリコンバレーで知り合いの起業家同士は、アイデアを共有し、互いにフィードバックし合います。
どうせ見えない敵がたくさんいるので、近くの人間はライバルでも協力し合おう、という感じです。受験の時と同じ感覚です。
シリコンバレーの起業家は成熟しているので、それらを全て理解しているため、お互い協力的なのです。
日本から向こうに行って起業家の集まりに出ると、最初は「まだサービスをローンチもしていないのに、何で自分のサービスのアイデアをこんなに簡単にペラペラ話し合うんだろう?」と、日本人から見ると違和感を感じますが、しばらく居るとその理由が見えてきます。コロラドのこうした話はぽつぽつ聞くようになったけど、シリコンバレーやルート128がレッドオーシャンとなれば、次はアメリカじゃない可能性が高い。
中国・深セン/香港、シンガポール/イスカンダルが環境を整えているし、それ以上にパリがスタートアップのメッカとして期待を高めている。東京も負けていられません。コロラド大学出身の元グーグル(日本)社員ですが、ボルダーやデンバーはとてもワークライフバランスが持ちやすそうな素晴らしい街でしたし、ITタレントが集積するのも理解できます。西部に位置し、少なくとも自身がいた15年ほど前は白人社会とも言えたかと思いますが、ヒッピー文化の残る風土の自由な雰囲気をよく覚えています。また、昨今の選挙では民主党支持のリベラル州ですね。その昔、野茂投手が2回目のノーヒットノーランをしたのもデンバーの球場でした。
1つ懸念するとすれば、マイルハイシティと呼ばれる標高1600メートルのデンバー、また2000メートルのボルダーでは空気が薄いので運動不足のエンジニアは要注意。