[シンガポール 14日 ロイター] - シンガポール政府観光局(STB)によると、昨年同国を訪れた外国人数(速報値ベース)は前年比7.7%増の1640万人で、過去最高となった。前年の約1%増を上回ったほか、STBの予想も超えた。

中国、インド、インドネシアからの訪問増加に支えられたが、STBは今年の伸びは減速すると予想している。

16年の観光収入は前年比13.9%増加し、過去最高の248億シンガポールドルとなった。

国別では、中国からの訪問客が36%増の286万人、インドが8%増、インドネシアは6%増の289万人だった。

2017年についてSTBは、訪問客数が前年比横ばい━2%増の1640万─1670万人、観光収入は1─4%増の251億─258億シンガポールドルと予想した。

STBは、世界の政治・経済の不透明感が今後も続く一方、観光客の獲得競争がますます熾烈になるとみている。

シンガポールは、中国やインドなどの中小都市からの観光客誘致や、フィンテックなど新分野での出張客獲得に力を入れている。