「見た目が似ている国」とのコミュニケーションには要注意

2017/2/15

欧州の中ではドイツに似ている

──われわれ日本人にとって、もっとも離れた人と似ている人は誰ですか。

メイヤー　おそらく一番違うのはオランダです。オランダ人はもっとも直接的な表現を好み、タスクベースで信頼構築を行い、平等主義的です。一方、日本人は間接的な表現、関係ベースの信頼構築を好み、そしてヒエラルキー的です。

日本とオランダの共通点は、合意ベースで意思決定がなされることです。私が関わっている日本の製薬会社はEUのヘッドクオーターをオランダに置いていますが、コミュニケーションの難しさを感じつつも、少なくともこうした共通点が救いになっています。

コメント

注目のコメント

• 小宮山 利恵子

  スタディサプリ教育AI研究所所長、東京学芸大学大学院准教授

  ・2017年02月15日

  日本が欧州の中でドイツに似ているという話は、以前から言われていますね。時間を厳守し、意思決定を合意志向で行う。
  
  異文化理解で考慮する必要があるのは、文化的な違いに加えて、歴史的な背景の相違。旅行のガイドブックを見ると、必ずといって良い程その国の歴史の概要が掲載されています。その国の歴史の上に文化が成立していることを、念頭に置く必要があると考えます。当然のことですが、忘れやすい。
• 佐山 展生

  一橋大・京都大学客員教授 インテグラル取締役 京大経営管理大学院客員教授

  ・2017年02月15日

  「言葉や見かけが似ていると、どうしても自分のことを相手にわかってもらえる気になったり、相手の行動を逐一、自分の国のレンズで見てしまう罠に陥りがち」とのこと。確かに似ている方がややこしくなる可能性が高いかも知れません。
• 野村 高文

  Podcast Studio Chronicle 代表

  ・2017年02月15日

  個人的には、見た目が似ている中国や韓国の人に対して、「同じ見た目だから、自分と同じように考えるだろう」と感じたことはありません。でも、事例で挙げられている英米、そしてスペインとメキシコのように、言語まで一緒だったら、つい無用な期待を抱いてしまうのかもしれません。