東京タクシー初乗り410円は成功か?失敗か?
コメント
注目のコメント
昨日初乗り410円タクシーに乗りました。運転手さんと話したところ、「夜は410円で降りるお客さんはいないですね。最低でも800円くらいいきます」とのことでした。
日中利用とはだいぶ違いがありそうです。
そもそも、410円タクシーを外見から判断することができず、既存の初乗り料金タクシーか如何が乗車してからじゃないと分からないというのは、少し不便ですね。。。仕事帰りに何度か乗りましたが、2キロ先の自宅までの値段は、以前と比べて全く変わりませんでした。
乗るときの410円というお得感が、この距離で、降りるときにはなくなっているとなると、恩恵に預かるのは本当にチョイ乗りの人だけですね。
それでも、これまで行ってこなかった価格を下げたタクシー業界の取り組みは評価できると思いますが。手取りが半分のタクシー運転手さんにとっては、初乗り料金で手取り200円あまりでは辛いと言う人もいます。
一方で、実車率が上がって良かったと言うドライバーさんもいました。
時間料金の課金が短くて初乗り料金では1km以内の目的地まで行けず、文句を言うお客様がいるとも聞きました。
本日、国交省自動車局旅客課のタクシー担当者と話をしました。当局への反応は大体、記者認識と変わらないとの話でした。日本全体では初乗り料金は下がる方向とのことで、これまでの東京都区部の初乗り2kmは長い方だったようです。
今後は東京都区部隣接の地域から、料金変更の申請がくる可能性も指摘されていました。名古屋市ではすでに料金上げと初乗り運賃下げ(距離も1km程度に短縮)の申請が出ていて事業者の7割以上が賛同しているとのことです。間もなく新料金が認可される見通しです。
それにしても「組み替え」です。それまでの売上げを維持するために、長距離料金を高くして、その分によって短距離の初乗り料金下げを行っているのだそうですが、こうした考えはやめた方が良いと思います。長距離客にとっては不満しか残りませんね。
私見ですが、タクシー業界と行政は自分たちの身を守ることだけを考えず、ユーザーがタクシーを利用するにあたって、どこに不満があるのかを徹底的に分析し、より良いサービスを提供できるように努力すべきです。それでタクシードライバーが余剰になるなら、別のクルマのドライバーに転職するくらいの強い意識が必要だと思います。大型に挑戦して、人手不足が深刻なバスやトラックの運転手に転職しても良いかも知れません。もっとも、そういう意識の高い運転手さんはサービスの質に対する意識も高いし、タクシードライバーとして生き残っていくのでしょうけどね。