JDI、“落としても割れにくく、曲げられる”プラスチック基板の5.5型フルHD液晶
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JDIの新規開発した液晶パネルの素性がよくわかる。フィルム基板の採用、基板の耐熱性を考慮してLTPSではなく、LTOSでTFTを形成、液晶層の均一化の工夫、LEDの導光板エリアの削減、IC実装エリアの削減など狭額縁化の工夫、などなど様々な新規要素を盛り込むことによって有機ELともほぼ同じことが出来るようになっている。
そして、有機ELもこれまでは白色有機EL(WOLED)しか展示してこなかったが遂にRGB配列の有機ELを展示。
これまでの取り組みが形になりつつあることを証明している。5月のSIDを待たずにこうした発表会を実施したのはそれだけ、思うところがあった、ということだろうか。液晶もOLEDもしっかりとしたものを生産できるようになれば三星が独壇場であった、フレキシブルディスプレイの市場で優位に立てるようになりますが、問題は量産する時期と価格かと思います。
2018年後半には中国のOLEDメーカーもこの市場に参入してくることが予測されており、早期の立ち上げが市場命題になるかと。
フレキシブルという点では、OLED対比強みは活かせないですが、同社の液晶の強みは額縁レスであることだともいますので、フレキシブル且つ額縁レスであることをしっかりとPRしていって市場を勝ち取っていって欲しいですね。
あと、再表面がプラスチックだと割れないかもしれないですが、引っ掻き強度が心配ですね。屈曲性と引っ掻き強度は一般的にトレードオフの関係のため、こちらのブレイクスルーが求められるかと。
とは言うものの、この段階での発表はよほどの自身の経験現われでしょうか?期待出来そうです。落とした時に割れるのは大抵カバーガラスだと思うので、今回の割れにくい点が実際どこまでメリットになるかは要チェック。
狭額縁、曲面可能な点でサイネージに良さげですね。どこまで大型化できるかは現時点分かりませんが。