[20日 ロイター] - 米ゼネラル・エレクトリック(GE)<GE.N>が20日発表した第4・四半期決算は約36%の増益となった。2017年の業績見通しを維持したものの、一部事業での売上高低迷が懸念を誘い、株価は約2%下落した。

株主帰属の継続事業ベースの純利益は34億8000万ドル(1株当たり0.39ドル)。特別項目を除く調整後の1株利益は2%減の0.46ドルと、トムソン・ロイター・エスティメーツのまとめたアナリスト予想と一致した。

総売上高は2.4%減の331億ドル。市場予想は336億ドルだった。

2017年の売上高見通しは3─5%増で据え置いたものの、売上高が伸び悩んでいる兆候が垣間見られる中、アナリストの間からは見通し達成を疑問視する声が上がった。

ただ、オーガニックセールス(買収を除く売上高)が4%増となったことを踏まえ、イメルト最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会議で2017年の目標は達成可能との考えを示した。

部門別では、電力事業の売上高が20%増の85億ドル、利益は27%増。同四半期に予定されていたバーレーンとイラクへのタービン出荷がとん挫したことが圧迫材料となったものの、昨年の仏アルストムのエネルギー事業買収の効果によって押し上げられた。

石油・ガス事業の売上高は22%減の34億ドル。利益は43%減の4億1100万ドル。ただ、低調な市況を踏まえ、同事業の業績落ち込みは予想されていた。

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