「お前が言うな」の声も想定していた——キュレーション騒動を受けてNAVERまとめが新方針を打ち出した理由
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注目のコメント
TechCrunch岩本さんによる、NAVERまとめの責任者・島村さんへのインタビュー。12月上旬に取材した内容ということなので、もう少し早く掲載されると良かったかもとは思いますが、読み応えのある記事でした。
>引用される、されないの定義に関しても、どこの誰かは分からない人に引用されているから権利者は怒るのであって、ネット界隈で有名な人に引用されたら「ありがとうございます」となるのではないでしょうか。
え、違うでしょ。NAVERまとめは責任の所在が曖昧で権利者が泣き寝入りするしかないのが問題。
なにその「有名人(大手サイト)に引用されたら宣伝になるからいいでしょ」みたいな理屈。TechCrunch記者の質問内容は正確でよいインタビューになっている。
このインタビューで感じるのは、LINEにしろ、DeNAにしろ、法的な問題点に関して甘く見ているということ。結局本インタビューを読んでもNAVERまとめ側(=LINE社)が積極的に著作権侵害を撲滅していくという方策はなく、意思として弱いことが伺える。在りし日のYoutube、ニコニコ動画、あるいは米国のBuzzfeedもそうだが、WEBサービスの多くはスケールする際にEvilな手法をとっていたものが多いため、「最終的につじつまがあっていればよい」という意識があるのではないか。
プラットフォームとしての還元策を打ち出すことに意味がある、と本インタビューで語られていることからもそれは明らかだ。しかし著作権にフリーライドしてスケールできる時期は過ぎ去っていることに気づいた方が良い。welq問題が倫理の観点から炎上したことを機に、著作権問題は完全に社会問題化している。このようなごまかしが効く段階では既にない。
おそらく、NAVERまとめへの批判はこんなものでは収まらないし、危機感がこのレベルであれば火種は次から次へと登場することが考えられる。
インターネットが欠かせない存在になるからこそ、今までのグレーゾーンで走り切る、スケールさせる、儲ける手法は既に難しくなっていることをWEBにかかわる人々はよく理解したほうが良いと最近感じる。
>(編集注:取材は2016年12月8日に実施した)
このインタビューが一か月寝かされていたのは果たしてどちら側の事情によるものだろうか・・・