尾崎豊の復活。死の3週間前にかかってきた電話
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はたから見れば順風満帆の編集者としての実績。
だが、見城さんは、自身で納得していなかった。
頂上の凍える豹になるために、尾崎豊との復活にかける。
その常識を大きく振り切った活動は、結果として結実し大きな結果をもたらす。
会社員としての範疇を大きく超え、リスクを取ったからこそ、尾崎豊との関係性がより強く結ばれ、圧倒的な独占が生まれる。
真実を見据えた愛を叫び、自身の存在を証明するかのように全身で言葉を吐き出す尾崎豊との、内臓をこすり合わせるような関係性は、想像を絶する精神の消耗が生じたのだと想像します。
人を極度に惹きつけるカリスマ性には、両極端に振り子のように触れる心の振れ幅が、きっと常人には計り知れない出来事が多かったのだと推察されます。
尾崎豊だけではなく、多くの他の表現者と同時進行でプロジェクトを動かしていくには、見城さんご自身の精神的な負担や消耗が大きかったのではと、感じています。
注目のコメント
〝実はそのころ、僕も編集者として駄目になりかかっていた。「月刊カドカワ」の発行部数が倍々ゲームで増えていった時期である。〟
見城さんは、自己検証、自己嫌悪、自己否定がなければ人間の成長が止まるというが、
周りから見れば順風満帆で、数字も上げている時に、自分が腐っていると思うことはなかなかできない。
周りの評価に関係なく、常に自己検証、自己嫌悪、自己否定ができてこそ、前に進み続けることができるのだろう。朝起きて、ストレッチと筋トレをした後、この連載を読むのが日課になった。ファクトに裏付けされた芸能界の裏面史。文庫の「たった一人の熱狂」と平行して読むとなお面白い。
昨日、Appleミュージックから流れてきた息子の歌声が、あまりに尾崎豊のそっくりさんだったのが、妙に切なかった。いつも自分がファイターとして、腐りはじめてるのではないかと思っています。刺激的なことを求めているのは、自分が前向きに頑張る原料を探しているのです。
見城さんの「編集者として腐りかけていた」の言葉が響きます。
常に挑戦をやめないことが楽しく生きるコツ。