新着Pick
227Picks
Pick に失敗しました

人気 Picker
Newspicks「2017年大予測」に寄稿しました。5000字で言い尽くせないことが多いので、食い足りない向きは中で言及した中公新書『欧州複合危機』を参照くだされば幸いです。

追記:NHK-BS「国際報道2016」の今年初回放送(明日1月4日(水)夜10時~)で、同類の特集「シリーズ『2017世界は・・・』①右派台頭・欧州はどこへ」で解説を試みます。ご関心の向きはどうぞ。
もともと経済統合だったEUが、いわゆるエリートであるEU官僚が何でもかんでも規制し、それを押しつけられる側の国民の我慢の限界に達しているということです。これは、我々日本人でも理解できる事象です。

それも漁業や林業のような産業に直結するものだけではなく、例えば、ゴム手袋の質、掃除機の吸引力みたいなものまで規制を作って押し付けてきます。スーパーで売られているバナナときゅうりは曲がっていてはいけない、みたいな規制まであるそうです。こんなしょーもない規制があるために、ヨーロッパの掃除機の吸引力は弱く、だから掃除がはかどらない。

「何でヨーロッパの掃除機はあんなにものを吸わないのか」
と愚痴っていた海外駐在経験者の不満はすべてEUの規制によるものと言えます。

こんな意味不明な規制を押しつけれられてもなお、EUに残りたい、と思う方が少数派になってきたのではないかと思います。
EUはドイツとフランスの不戦の誓いの証のようなもの。ドイツとフランスでEUが否定されると、財政を統合せず通貨だけ統合したことを原因としてEU域内で起き続けている様々な矛盾を解決することはできなくなるでしょう。特に、今のEUは、「実質的には」メルケルが大統領であって、メルケル首相がその地位に留まれるかどうかはEUの将来に極めて大きな影響を持つと思います。今年もEUからは目が離せません。
2017年は先行きの不透明感の度合いからいうとトランプ新政権の政策動向以上に欧州の政治イベントの趨勢を注視しておきたいですね。

本記事で指摘されているフランス大統領選挙やドイツ議会選挙はもちろん、これらに先んじて行われるオランダ議会選挙や年内に行われる可能性が取りざたされているイタリア総選挙についても気にしておきたいところ。

今年早々にEUへの離脱通告、交渉入りが予定されている英国についても、この離脱通告が予定通り行われるかどうか、また行われて離脱交渉入りしたとしてリスボン条約50条に則って2年という期間が定められている中で交渉は順調に進捗するかどうかも注意深く見ていく必要があります。

ここにきてEUは構造的な欠陥が露呈してきてしまっていますね。崇高な理念とともに加盟国の政治的思惑を孕んで場当たり的な対応をしてきたことのツケを払う時期に差し掛かってきたようです。そもそもマクロ経済政策に焦点を当てても、金融政策のみ統一通貨ユーロを作ったが故にECBに一元化したものの、財政政策はいまだに各国ごとにバラバラに行うという体制では手詰まりとなって当然といえるでしょう。今年はとくにユーロ瓦解の端緒の年となるかどうかですね。

欧州の政治日程は以下の通り。

1〜3月  英国がEU離脱通告→離脱交渉入り
3月    オランダ議会選挙
4〜5月   フランス大統領選挙
6月    フランス議会選挙
8〜10月 ドイツ議会選挙
?    イタリア総選挙
世界中でリベラルエリートに対する不信感が強まる中、その象徴のようなEUはまずは経済的に完全に失敗だったと印象付ける年になりそう。
歴史的経験に基づいて、理念と理想で誕生したEUが、運営のフェーズの入ってからはリベラルエリート達による設計主義的な官僚的な行政支配に陥ったことが、今日のEUの不協和音と経済の不調の原因だと思える。

微細な行政的支配を見直し、理念と理想に立ち戻った仕組みを再構築できるかどうかが、EUの明日を決めることになると思います。

具体的には、ユーロによって大きな経済的おんけを受けたドイツが、どれだけ経済的弱小国に対して財政的な支援を引受けるか、制度的にはEU官僚が細かく設計し過ぎた産業・事業に関する規制を緩和して各国の独自性を復活させることができるかにかかっていると思います。
EUが、イギリスが、フランスが、ドイツがどうなるか今後の動向から目が離せない。僕らのような基礎科学の研究者にとって国家はスポンサーである。三ヶ国とも世界的に基礎科学研究をリードしている国であり、これらの国の今後の有り様が科学の進歩に影響を及ぼすといっても過言ではないのだ。
イタリアが解散総選挙をし、五ツ星運動政権が誕生することも今年の欧州リスクのひとつでしょう。
全くの的外れ記事。ルペンだけは賛同。相変わらず極右とかポピュリズムで片づけるから予想が外れる。イギリスEU離脱を外した「専門家」は向こう数年間欧州を語るべからず。私のように6.23以前からイギリスEU離脱をFacebookに書き続けた証拠のある者のみが語る資格があると思う。極右とかポピュリズムとかは一部のイデオロギーであって国民の過半数を占める思考ではありません。イギリスEU離脱で51.8%の国民が投票した本質がわかっていない記事です。またソフトとかハードとかもありません。ここで言ってる事はEEAと同じになり、ノルウェーとの整合性がとれなくなるのでEUはこんなことはしません。読者の皆さんは引き続き、2017年もイギリスEU離脱を言い当てたイギリスEU離脱研究所でお勉強されたし。
なるほど。たしかにフランスはの公的社会支出GDP比30%超えて、OECD諸国トップ。伝統的に経済の公的セクターの影響が大きい国でもあるし、この国の難しいさは経済に如実に影響があるという意味でも注目したいです

この連載について
プロピッカーとNewsPicks編集部のメンバーを中心に、NewsPicksに集ったプロフェッショナルが日々ウオッチしている専門分野の「2017年」を大胆に予測。ビジネス、テクノロジー、政治経済、世界情勢、そしてイノベーションなど、各カテゴリで2017年のトレンドになりそうなムーブメントや知っておきたいビジネスのヒントを指し示す。