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"生きるとは変わること" です。

脳科学的には当たり前の話です。例えば、マシュマロテストはいわゆる割引率の感覚に関するテストで、ドーパミン系の報酬予測誤差のモデルでかなり説明できます。

また、象と象使いのアナロジーは、行動経済学ではシステム1、システム2と呼ばれ、脳科学やAIの世界ではモデルベース(前頭前野の推論処理)、モデルフリー(大脳基底核の確率過程処理)などと呼ばれます。

そして、それらの処理のバランスは遺伝や後天的要因、その時の環境や状態により様々変化します。

特に、前頭前野のドーパミンレベルが大きく作用しており、例えばドーパミン分解酵素(COMT)の型が高速型と低速(高速の1/4)型の2種あることが知られており、

タスク切り替えのうまい/下手
新奇性の傾向の高い/低い
PTSDになりにくい/なりやすい
緊張しにくい/しやすい
あきっぽい/慣れるとハイパフォーマンス

などの大きな遺伝的個人差を生じる要因の一つとして注目されています。

このように、人間の意志決定において、判断における合理性の度合い、リスクの取り方には大きな個人差/環境差があり、一概には言えません。行動経済学は、基本的に「平均値」の学問なので、そうした個人差にあまり注目することはありません。

一般的に、「変われる人」というのは、合理的推論の評価が相対的に低い人で、負けると分かっている勝負にも突っ込んでしまう人です。「変われない人」は普段慎重ですが、合理的(およそ勝率20%以上と信じられる)だと分かった瞬間にバシっと決められたりします。どちらがいいという問題でもないです。

先天的にある程度決まっていても、適切な学習によって意識的に脳の習性に上書きしたり、適切な環境下に身を置くことで自分を変化させることも可能です。ただ処方箋は個別の問題で、ここでは書ききれません。私の大学の講義で教えてます。

意志決定がうまくない人に多く見られるのは、「行為」と「状態(自分の意志で変えられないもの)」の区別がうまくなく、混同している人です。もっと言えば、なにが受け入れなければならない運命で、何が自分の意志決定なのかがわかっていない人。そして、それは最終的な意思決定者としての自分自身の絶対的孤独を運命としてどこまで受け入れられているかどうかの違いでもあります。

君はセゾン、僕もセゾン。
「変化した方が明らかに得であっても、人間は得てして現状維持を選択してしまい、これが『現状維持バイアス』の作用」とのこと。私の現状維持バイアスは麻痺しているようです。
「マシュマロテストにより、3人に2人は目先の利益で行動した」と、行動経済学では結論づけるようですが、私は、この結論にはおおいに疑問です。

子供は「目先の利益」を重視してマシュマロに手を出したというよりも、「やることがない孤独感」からの解放されるために、マシュマロを食べたのではないかでしょうか? 

この仮説をもとに再実験すると、別の結論が導き出せるのではないかと思っています。たとえば、子供1人を部屋に閉じ込めるのではなく、子供2人を部屋に閉じ込めた場合は、どうなるでしょうか?

普通に考えると、子供同士が話し合って、マシュマロには手をださずに、待っている間、おしゃべり、もしくは、別の遊びをはじめていると思うのです。

いままで、こうした行動に関する研究は、孤立した1人の人間を対象に行われておりましたが、その研究成果をビジネスの現場でいかそうとするならば、結果として、広告表現を、「リスク回避型」にしたほうがいい、ということになります。

しかし…、それは100年も前から、ダイレクト・マーケティングの本には書かれていることで、それを現代的に、経済学の観点から理論付け、ビジネスに応用すれば、社会的には、恐れをベースに消費社会を作っていくと動きに拍車をかけることになります。それは、いままでの企業のように、売上至上主義の、過剰な消費社会となんら変わることがありません。

実験のあり方を、孤立した人間個人の振る舞いから、社会的集団の振る舞いへと変えたときに ーー 研究結果の解釈は、大きく見直しがかかっていくと思います。

「人は変われない」のではなく、「人は、ひとりでは変われない」。

そういう仮説をもとに「どんな関係性を得たときに、人は変われるようになるのか?」という研究を、ぜひ行動経済学で取り組んでいただければと思っています。
現在志向バイアスは人間の本能です。

マシュマロ・テストでも、今食べておかないと(その後食料にありつけなくて)餓死してしまうかもしれないから手を出す。

そういう意味では、将来リスク意識を軽減する記事にあるような手法は効果的かもしれません。

まずは、私たち人間は「現在志向的で保守的」なものだ、と認識することが第一歩ですよね。
記事にある通り、不振企業や不振店舗の活性化に入った時には、ほぼ現状維持バイアスにかかっているのを実感します。外発的動機付けだと感情があり余計変われないので、なるべく内発的動機付けになるよう気をつける部分です。
<追記>大場さんのコメントがすごい!科学面での特性を知っておくことも、バイアスの認識や、その発生原因について理解を深めるという観点でも個人的には重要だと思う。少なくとも自分には、理解していることの方が、対処・アクションしやすい。<追記終>

バイアスの認識、もしくは認識までいかなくても、自分がバイアスをもっている可能性を頭の片隅に入れておくことはとても重要だと思っている。話が食い違うことがあるのも、バイアスゆえに「取捨選択したもの」がお互いに違ったり、バイアスを通して同じ発言を聞くと異なる捉え方となる場合がある。
なお、記事にあるように一般論としては現状維持バイアス(リスク回避型)のほうが過多だと思うが、リスクを避けるのは、人間の本能的な危機管理側面もあると思う。なので、それをバイアスだと認識して、過度に抑圧してリスクテイクをすると、逆に心理的に負担が多いこともある。また、あくまで多いのが現状維持バイアスであって、リスクテイカー(時に過度)もいて、それはそれでバイアス認識が重要。バイアスを認識したうえで、逆側を少しやってみて、成功体験を積むことというのが、基本的な順応方法。とはいえ、バイアス含めて個性なので、無理やりやろうとするのは反対だし、注意すべき。
あと、最近将棋とコンピュータの戦いを描いた「不屈の棋士」という本を読んでいる。そこも将棋を何ととらえるか、棋士を何ととらえるか、そこにおける機械を何ととらえるか、そのうえでキャリアや戦い方としてどうするかという話が多い。棋風などはバイアス、言い換えれば「好き嫌い」そのものだと思う。そして機械はバイアスがないからこそ、通常だと良く分からない手が出てきて、それを活用しようとする棋士もいれば、自身の棋風との整合性などで使えないなど色々な考え方がある。
機械が進化する中で、職業とは何か、人間がやる意味は何か。極限の勝負をしているプロフェッショナルの意見を集めた本だからこそ、色々考えさせられることがありオススメ。
われわれは、時間という「変化の乗り物」に乗っているので、世界も自分自身も「変わり続ける」ことが大前提になっている。これは肉体を含む物理現象において一番顕著である。幼年期から青年期は、春から夏への変化であり、中年期から老年期は、盛りを過ぎて秋から冬へと向かう変化である。

しかし、われわれの「こころ」は、時間を経ても「変わらないもの」である。それゆえに、40歳になっても、80歳になっても、4歳のころの「こころ」と今の「こころ」は同一であると感じている。いっぽうで「こころ」は、肉体の春夏秋冬を通して、学びを得て成長し成熟していくとともに、時に大きく進化するという性質ももつ。

成長し進化を志向する「こころ」は、エベレット・M・ロジャースのイノベーター理論の「(Innovators:2.5%」「Early Adopters:13.5%」に現れる(計16.0%)。残りが「こころ」の変わらない質を代表しており、「Early Majority:34.0%」「Late Majority:34.0%」「Laggards:16.0%」(計84.0%)にだいたい対応する。

本記事の社会実験の数値とも概ね一致するが、20%ぐらいの「変わろうとするこころの質」と、80%ぐらいの「変わらないでいるこころの質」がバランスするのが、個人にとっても社会にとっても、よいバランスであると思う。
 記事:現在の状態から脱却して新しい状態に移るには“リスクとコスト”が伴います。変化した方が明らかに得な状況であっても、人間は得てして現状維持を選択してしまうことがある。これが「現状維持バイアス」の作用です。

特に日本の企業のように基本的に一つの会社に勤めることが長い場合は特に、この「現状維持バイアス」が強くかかるのではないかと。日本では多くの人が「まあ、自分は幸せな方か」という認識だと思うので、あえて変化、リスクを取りに行かなくても、という思考になりやすいのではないかと思います。

私は結構迷うことがあって、そういう時は信頼ある第三者のアドバイスと、象と象使いを客観的に眺める自分のタッグで決めてます。
「変化が大事」て言ってる人・組織に限ってタバコの銘柄やフォルダの管理方法も変えられない。いきなり変わるものではなく、少しづつ変えていき、「なんかチゲーな」と思ったらすぐ修正することの方が結果的な変化につながる
経営戦略論の分野でも近年は「スタティックな戦略論や組織論では有効な経営戦略は実現できない。最も有効なのは適応(Fit)である」という考え方が主流になって来ています。つまり、「変わる」ことこそ昨今の大テーマであるのは、企業も人間も同じで、「変わる」ことが最重要になるほど、現在は変化が激しい時代ということなのだなぁと、改めて感じました。
(とは言え、いかにすればダイナミックかつ不意に変化する環境と競争条件に“Fit”できるかが、難しいのですけれど‥。)

この記事のテーマである人間が変わるための意思決定について言うと、実際に人間が変わろうとする場合には、変わるための「意志力」が極めて重要になると感じています。
この記事が人間の行動の説明に引いているジョナサン=ハイトの象「感情」と象使い「理性」のアナロジー自体については概ね同意できるのですが、実際に人間が変わろうとする場合には「意志力」が極めて重要になると考えます。
そして「意志力」は感情のパワーで理性を支えてこそ実現し得るものなので、象使いだけでは導けないし、象の思うままに任せても進めない、難しいルートであると思います。

こう考えると、人間が変われていない場合は、その人が「変われない人」なのではなくて、その人にとって象と象使いが一緒になって進むことができない「変われないルート」に行こうとしているだけなのかもしれません。
そのルートに向けては変われなかった人でも、別のルートであれば方向転換して力強く変われるかもしれないと考えるべきだと思います。