浜田宏一内閣官房参与は本当に「変節」したのか?
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浜田宏一氏が「変節」したのかという記事タイトルでの問いに対しては以下記事で浜田氏自身がインタビューに応じる形で答えはでています。これを読む限りでは変節などまったくしていないのは明らかでしょう。
「浜田宏一氏インタビュー 「金融緩和を続けながら財政出動を」」
https://newspicks.com/news/1961557
ただ、その一方で日本のみならず世界的に金融緩和の効力が低減しており、金融政策一本で経済環境を改善し、かつ2%の物価安定目標達成は不可能な状況にあるのも事実。本記事で簡単に紹介されている「FTPL」を用いると、財政出動と金融緩和のポリシー・ミックスが現状で実効性が高く、とくに「受動的な金融政策」が良いとのことで日銀が9月会合で導入した「イールドカーブ・コントロール」をその一例として挙げているのは興味深いですね。まだ十分な実証分析がなされていないながらも、理論的な裏付けが一定取れてきているのは望ましいことに違いないかと思います。大変勉強になる記事ですが、こういう専門性バリバリの記事が「金融・マーケットトピは敷居が高い」とピッカーの皆さんに思われてしまう一因なのかもしれません。
金融に明るくない方が、この記事の内容を理解するのはかなりハードルが高いと思います。
なお、「経済政策を、政府(財務省)と中央銀行が一体となった「統合政府」で考えるというアプローチ」は、プロピッカーの方でも賛同されない方がいらっしゃいますが、私はこの考え方の支持者です。