台湾「緑色企業」を襲う、中国圧力の恐怖

2016/12/27

台湾に走ったざわめき

いま台湾企業にとって最も恐ろしいレッテルは「緑色企業」ではないだろうか。
「緑色」といっても、グリーン企業、つまり環境保護に関わるビジネスを営んでいる企業ではない。「緑」をシンボルカラーとする政権党・民進党寄りの企業として中国に睨まれ、対中ビジネスで種々の制限や嫌がらせを受けることを意味している。
中国はチャンスでもあるが、リスクでもある。そのことを、まざまざと感じさせる出来事が台湾で起きた。
12月中旬、台湾で海鮮レストランやホテルなどを手広く経営する「海覇王」グループが「中国と台湾はともに一つの中国に属することを支持する」という異例の全面広告を新聞に打ったのだ。