「外部の目」のない社内ベンチャーは失速する
NewsPicks編集部
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最終回ですが、今回のインタビューで私が主張したかったのは、これからは大企業であろうとなかろうと、誰もがベンチャー精神を持ち、「何かおかしい」と思う感覚を大事にして、それを解決することを通じて商売をするという自発的な動きが大事になる時代だということです。組織も国も、結局は「人」で構成されている以上、誰かがやってくれるから、面倒臭いことから逃げてゆく、という人間が多い国ほど輝きを失うのだろうと考えています。
今後日本の産業がどのような変遷を経て、再度世界に出てゆくのか(出てゆけないのか)、それは全て「人」の社会を良くしたいという心持ちであったり、今までと違う習慣であったり、日本を誇りに思いたいという人がどれだけいるかにかかっていると思います。WiLとしては、そういう人材を少しでも増やせるように今後も頑張りたいと思います。
注目のコメント
2000年代、大企業には「社内ベンチャーブーム」が起きましたが、ほとんどが失敗に終わりました。伊佐山氏はこれを「社内ポリティクスで判断したため」と一刀両断します。その上で、自社の価値を「”この事業はやめたほうがいい”と空気を読まずに言うこと」と語ります。情と政治で物事が決まる。「あるある」と頷く方も多いのではないかと思います。
社内ベンチャーがうまくいかない理由はインセンティブの問題もある気がする。やはり株式の相当割合を創業者が持って、IPOやM&AのExitを目指して全力で走りきる、という覚悟とコミットメントはどんなに大企業が擬似的な環境を作っても、本物には叶わない気がします。これが分かっているのでシリコンバレーの大企業は社内ベンチャーではなく、社外ベンチャーを買い取る形のイノベーションが多い。