二流に転落する民主主義・資本主義・メディア

2016/11/21

トランプ勝利が欧州人には合理的？

「ムーギー、トランプが勝つと言っただろ。トランプの政策は、フランス人の俺にとってはヒラリーよりよっぽどましなんだ」

これは私のフランス人の友人が私をロバートソンにあるホテルに車で送りながら、トランプ勝利の当日に車の中でつぶやいた一言である。

曰く、トランプが保護貿易主義になり自国に工場を戻せば、コスト競争で出遅れるアメリカの製造業はさらに弱体化し、ヨーロッパからの輸出品が比較的競争優位に立つと。

そして押し寄せる移民問題の源泉であるISをトランプがたたけば、国境線に押し寄せる移民問題も改善されるだろうと。

また、政治的しがらみがなくビジネスの原則に従い適材適所で人事登用をうまくできれば、ワシントンの政治的しがらみや既得権益を無視して、トランプは様々な改革を実現できるはずだと。

彼は、トランプ勝利のあとに「トランプが勝った真の理由」などと後付けで知ったかぶりの論説を繰り広げる、私を含めた二流評論家の方々と異なり、かなり前の段階からトランプ勝利を予測していたという。

コメント

注目のコメント

• 大内 宏貴

  ビスポークパートナー株式会社 代表取締役

  ・2016年11月21日

  ＞有権者はヒラリーの“嘘”には過敏に反応し、トランプの“嘘”には極めて寛容だということである。
  
  有権者がどこまで考えていたかは分かりませんけど、トランプの嘘は無知から来るもの、ヒラリーの嘘は売国の嘘、という違いがあるのでと思います。
  メール問題だって、国務長官として国家機密に全てアクセスできる立場の人が、政府によるチェックが行き届かない個人メールを使っての国家機密情報のやり取りは絶対にしてはいけなかったと思います。
• ムーギー キム

  AI Partners（Singapore)/（株）ディープキャリア/ Co-founder & Partner, ブルーオーシャングローバルネットワークメンバー

  ・2016年11月21日

  原稿出すのが遅れて、トランプ特集にはいれなかったという、出すタイミングが二流だったコラムです。
• 山本 裕士

  ソフトウェアエンジニア

  ・2016年11月21日

  現状で取り残された人々がトランプで変わるとは思えないですけどね‥　要は、現状を変えろ、という声が思ったより多かったということなのでしょう。
  
  その声に既存メディアが従来よりと関わることができなかったという意味で、時代は変わってきてますね。