[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米インターネット交流サイト(SNS)大手フェイスブック<FB.O>のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は12日、虚偽のニュースが選挙結果を変えるなど「全くありえない」として、フェイスブック上で共有された虚偽情報が米大統領選に影響を及ぼしたとする見方をあらためて否定した。

ここ数カ月、一連のコンテンツをめぐる論争に巻き込まれていたフェイスブックは、同社はメディア企業ではなく、テクノロジー企業だと主張してきた。だが、共和党のドナルド・トランプ氏の勝利以降、作り話やでたらめのニュースを通して嘘の拡散を助長したのではないかとの批判にさらされている。

ザッカーバーグ氏は、虚偽情報はフェイスブックで共有されたコンテンツのごく一部にすぎず、さらに党派的な意見や政治に限定されたコンテンツでもないことから、選挙結果を変えるようなことはあり得ないと述べた。

同氏は「フェイスブックのすべてのコンテンツのうち、99%以上は本物」だとしたうえで、虚偽のニュースを防ぐための対策を強化する意向を示した。

11月8日の大統領選を前にフェイスブック上で流れた虚偽情報の中には、ローマ法王フランシスコがトランプ氏への支持を表明したというものや、民主党のヒラリー・クリントン氏を捜査していた連邦捜査官が死体で発見されたなどというものがあった。