大多数の人は国家なんかどうでもいいと思っている
NewsPicks編集部
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まあ別にできるだけ多くの人が幸せに生きられるために色々なフィクションを作り出すことはいいことだと思いますか、国民国家というフィクションはモバイルインターネット全盛の時代は合ってないよねって話なわけで。国家同士の戦争もテロとの戦いも国民国家前提の話だし、税の再分配の話もそう。
国家は大多数の人がどうでも良いと思っている一方で、誰もやりたくないことや市場で回らないこと、さらにいえば市場を支える制度(たとえば取引のためのルール)を整備するといった今も変わらない役割を有している。国家の機能不全と、機能不全と感じられていること、不要だという問題はもう少し整理しないと、ちょっとトンデモになりつつある。極論が待望されているのはわかるけれども、
2016年4月27日にトランプ氏が行った外交演説を残せておきますね。
『我々はもはやグローバリズムという誤ったイデオロギーによって国家を破壊し、アメリカ国民をその犠牲者としてはならない。国民国家こそ幸福と調和の真の基礎をなすものである。私は国際的組織というものを信用していない』
ちょっと前まで私も「グローバリズム」という言葉を聞いて、グローバルなマーケットで国家が競争し、国家そのものをなくすものではないと思ってましたが、昨今の流れを見ると、グローバリズムとは国家を軽視し、国境という枠組みをなくす方向に進んでいる、極めて危険な流れと感じ始めました。こうなると行き着く先は規制する国家のない、マーケットだけの世界で、「多文化共生主義」みたいなものは幻想でしかないと気づきました。
UKのEU離脱やトランプ氏の当選など、世界中で国民国家再建の気運が高まっていると思います。