「悪ではないが、検討すべき課題がある」——IIJのゼロ・レーティングに対する考え (1/3)
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ゼロ・レーティングとは例えばデータ通信SIMカードなとで「Lineの通信料は無料」というサービスを提供すること。
一見、利用者にとっては正当な競争にもみえるが、方々で問題点も指摘されており本記事の見事な論点整理は必読の内容となっている。サービス提供者にとっても、新規サービスが既存の無料通信のアプリに対抗しにくくなるなど、問題点がある。
原理原則をもとにサービス展開の是非を判断し、さらにその方針を公表までしているのは素晴らしいの一言。インターネット全体の中長期的な健全性を考慮して、インフラ提供者としてありうるべき姿を追求する誠実さをIIJユーザーとして誇りに思います。公平性を追求すると、全てのサービスにゼロ・レーティングを適用しないといけない。当たり前だけど、何もしない方が一番公平性を保てます。
SNSにせよ動画にせよ使用したデータ通信量は、利用者が相応の負担をするのが普通。通信量が多ければ価格の高い大容量のプランを、少なければ安いプランを選択する。MNOとMVNOで価格は違っても、考え方は同じです。もっと公平にするなら従量制というのもある。
IIJはフルMVNOに向けて多額の投資をする。ゼロ・レーティングは短期的には良いかもしれませんが、長期的には自分の首を締める結果になるかもしれません。ゼロ・レーティングを採用するにしても、サービス提供者がコストを負担するモデルしかないと思います。