オバマケアは米国の医療に何をもたらしたのか? (1) オバマケアの「正体」
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注目のコメント
「やればできる」抜本的な医療改革も。
医療政策に携わってきた経験からすると、オバマケアは壮大な改革。何事も賛否はありますが、相当な「力技」と言えます。
世界の医療制度は、「真ん中に寄ってきている」と感じます。収斂してきていると言ってもいい。
英国のような国営色の強い制度が市場原理や民間活用の方向を向いて、米国のような民間色の強い制度が公的・皆保険的方向を向いています。
日本は「中庸」にいるので、なかなか動きが取れないか、方向感が見えづらい面がある。
日本では、「分厚い中間層」があるから保険が機能してきたのですが、米国では、「中間層は放置」というのが、本質的な性格でした。
今回の改革では、中間層に、補助金をつけて保険加入を促す、という手を打ったことで、中間層対策を行った、というアメリカらしからぬ、という見方もできます。
もう一つ、見落としてならないのは、医療サービスの提供される「量」に対する支払い(出来高払い)だったものが,「価値(バリュー)」に対する支払い(主にPay-for-performanceを意味している)へ変わることとなった点だ。
日本もできる。頭を柔らかくして、勇気を持って改革する可能性は十分あると思います。予防医療の義務付けは良いことです。日本では全然と言って良いほど予防医療に力が入っていない。国民皆保険だからみんな病気になるまでケアしない。
日本語でここまでオバマケアを説明してくれるなんて!ものすごい良記事ですね。
確かに数字としては2000万人のボトム層の人々に医療保障を広げ、国民の90%が医療保険制度に入ったことになっています。
ただこちらに来て感じるのは、中間層の負担が増えている問題。記事にある通り、高所得者らだけの負担で済んでいるわけではないように思われます。
毎月の保険料であるPremiumや、上限自己負担額のDeductable、自己負担額のCo-Payは実際に上がっているとこちらの人が不満を言っています。
そして何よりの皮肉は、このオバマケアの法案はほとんどが民間の保険会社が起案し作成したといわれる点。そりゃ結局民間の保険料が上がる仕組みにされてるよなぁとも感じるのですが、続きでその答えが見れるのか楽しみです。