京都府警の「犯罪予測システム」が使えない、これだけの理由
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元々万能視する方が無理な話。
現場の経験値を重視しつつ、人間のバイアスを取り除く補助として取り入れたり、効率を少しでもあげる、と言うもの。
一部の成功事例をみて、金太郎飴式にシステムを導入していった事による反省が起きているということだろう。どんな技術も結局は運用の問題。
これは警察ではないが、ニューヨーク市役所が、廃油の不法投機を廃油処理業者が「出入りしていない」場所から特定したり、事業免許と脱税のデータの組み合わせでタバコの密輸の摘発をしたり、という成果もあり、全く使えないということはないと思います。
ただ、こういう案件のシステム納入はクソシステムになりやすいので、そこのチューニングや運用ノウハウがスカスカだったり、ズブズブだったりするのかも知れませんね。アメリカのイメージしかなかった犯罪予測システムを京都府警も始めていたとは、全然知りませんでした。ビッグデータ分析というほどのデータが蓄積・整備されているとは思えないので、犯罪の種類+場所+日時+天候くらいで傾向値を出すところからスタートという感じですかね。
犯罪予測システムが実現するのはまず日々の巡回の効率化(今日はこういうルートで回るといいとか、この地区はこの時間に行った方がいいとか)、その先に犯罪を未然に防ぐということだと思っています。そうすると日本で犯罪予測システムが「使える」と認識されるためには、巡回効率化については人を減らしたりロボットにやらせたりすることでコスト削減するか、浮いた時間をつぎ込む別の何か付加価値を見つけることが必要。犯罪を未然に防ぐにはもっと高度なデータ分析が必要で、人の動きを取ったり、かなり細かい地理情報のパターンを入れたりしていく必要があります。他の大都市圏の情報もまとめていく必要があります。その第一歩として期待したいです。スターウォーズでヨーダも言っています。
「未来を感じる時は注意が必要じゃ。失うことへの恐れは暗黒面につながる。」
第一印象としては未来キターなんですが,予測は予測ですからね^^;
注意が必要です。