ウォール街を賑わす「アルゴリズム戦争」、AI取引の最前線
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この記事に出てくるルネッサンス・テクノロジーズの旗艦ファンド「メダリオン」は、過去35年の平均リターンが費用控除後で年率40%という俄かには信じがたい実績を残している。費用控除前では年率平均70%以上で、しかもファンドのメンバーはこのメダリオンを年金ファンドに指定してリターンに税金を払わなくて良いことが、以前ブルームバーグのニュースで話題になっていた。
取引のロジックが似通ってくるとゼロサムの市場の中で勝ち抜けることが難しく、ある種の均衡、デッドロックに陥ってしまう。そして、ボラティリティ=リスクが高まる。さらにそのリスクが高まった状況ですら調整され収束する。
これはある意味経済学で理論上想定されていた完全市場に近づくということか??市場参加者の大半をAI=経済人が占めるようになると、行動経済学的な"非合理性"が入りこまなくなる。
哲学的であり、SF的でもある。ある種のアルゴリズムが高リターンを叩き出してもてはやされる時期があるというのは今に始まったことではないですね。今般のAI取引が過熱している状況もこれの一環だと思います。もちろん今後も新手が続々と現れるのでしょうが、それに伴って規制も変化していくでしょうし、流行り廃りもありますから、一気呵成にAI取引一色となるようなこともないのでしょう。