[東京 12日 ロイター] - ラオックス <8202.T>は12日、2016年12月期の業績予想を大幅に下方修正した。連結売上高予想は1000億円から650億円(前年比29.9%減)に、営業利益予想は70億円から12億5000万円(前年比85.4%減)にそれぞれ引き下げた。

訪日客の購買単価が想定以上に下落している。

訪日客の来店客数は大きく変わっていないものの、円高や購入対象が高額品から消耗品へ移行していることによって、客単価が大きく下落している。

昨年1年間の平均購買単価3万3820円に対し、1―3月期は2万7369円、4―6月期は2万2922円となっている。羅怡文社長は会見で「客単価の下落はしばらく続く」との見通しを示した。

ただ、羅社長は、「爆買い」など昨年は過熱気味だった購買が通常に戻ったとの受け止め方を示し「インバウンドへの見方や事業に対する基本的なスタンスは全く変わっていない」と述べた。通常モードに対応するため、経費などの見直しは行っていく。

今後については「海外で宣伝するなど、消費者のすそ野を広げるためのマーケティングを行っていく」としたほか、コト消費への対応も進める方針。

(清水律子)