[東京 10日 ロイター] - 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の101.35/37円だった。市場参加者の多くが夏季休暇入りする中で動意薄が見込まれたが、米雇用統計語の上昇基調が息切れし、利益確定売りに押されて一時101円前半に下落した。その後も戻りは鈍い。

ドル/円は、株価の下げ拡大をながめてじりじり水準を切り下げると、101.70円や101.50円のストップロスを巻き込んで下げが加速し、一時101.16円まで下落した。

値幅が拡大した背景については「商いがかなり薄くなっている中で、ストップロスによる相場影響が増副されたのではないか」(国内金融機関)という。

9日東京時間に8日高値102.66円を超えられず、9日海外時間には同日東京時間の高値102.53円を超えられなかった。市場では「上値の重さを確認したことで、米雇用統計後の相場は一服したと見た向きのドル売りが強まった」(別の国内金融機関)との指摘が出ていた。

商業決済の集中する五・十日に当たり、仲値公示にかけては輸入企業のドル買いも散見されたが、利益確定売りの流れに飲み込まれたという。