[ベルリン 18日 ロイター] - ドイツは自動運転機能を搭載した車両にブラックボックスの設置をメーカー側に義務付ける法案を検討している。事故発生時に責任の所在を明確にする狙いがあるという。運輸省関係者が18日、明らかにした。

米電気自動車(EV)メーカー、テスラ・モーターズの「モデルS」で、運転支援機能「自動運転モード」の作動中に死亡事故が起きたことを受け、自動運転技術の安全性を確保するよう、業界首脳や当局に対しては圧力が高まっている。

ドブリント独運輸相が策定した草案によると、運転手は交通状況に注意を払う、またはハンドル操作に集中する必要はないが、緊急事態に備え運転席に常時座っている必要がある。

一方、自動車メーカー側は、自動運転モード作動時に加え、運転手自身が運転中、システムが運転の交代を要請した際の状況を記録するブラックボックスの設置を義務付けられる見通しという。

ドイツは世界有数の自動車メーカーを抱えており、政府は国内勢を世界の自動運転車市場をリードする存在へと育成したい考え。