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いのちの値段

【インフォグラフィック】合理的に進化した生命保険の歴史

2016/6/30
家族にいくら残したいか、現在いくら支払う能力があるかによって、自分で自分の「いのちの値段」を決められる、現在の生命保険。相互扶助の考えで成り立つこの仕組みは、どのようにして生まれたのだろうか。生命保険の誕生から現在までの歴史をインフォグラフィックで振り返り、未来の保険を考える。

生命保険のはじまり

生命保険の起源は諸説あるなかで、最も古いとされるのが、古代ローマ時代にあった「コレギア・テヌイオルム」という相互扶助組織だ。当時のローマには、入会金を払った会員が死亡すると、遺族の年齢に応じた弔慰金が支払われる仕組みがあったとされている。

その後、中世ヨーロッパになると、職人や商人を中心とした「ギルド」が生まれた。販売する製品の品質や規格、価格を統制し、商売の自由を制限するかわりに、組合員が死亡すると葬式代が支払われ、遺族の生活も面倒をみたという。しかしこれは、現在のように誰もが入れるものではなかった。

次にロンドンでは「アミカブル・ソサエティー」が誕生。ギルドとは違い、12歳から55歳までなら誰でも入会できた。掛け金は年齢に関係無く一律年5ポンドで、保険金は掛け金総額の6分の5をその年に亡くなった人の人数で割った。

ここで問題になったのは、亡くなる人の数は毎年均一ではないということ。亡くなった人が1人の場合と10人の場合では、遺族が受け取る額が大きく異なってしまうのだ。

生命保険は、少数の仲間内での助け合いから、大勢の助け合いへと進化してきた。しかし、保険料を合理的に決める方法がわからなかったため、不満や不公平感は拭えなかった。

この課題を一人の天文学者が合理的に解決したことで、保険は一気に近代化へと進む。

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保険の進化とメットライフ生命の取り組み

少子高齢化が進んだ現在の日本では、従来の死亡に対する保障のみではなく、健康に生きていくためのサービスの提供へと変わり始めている。メットライフ生命では、すでに次のようなサービスを開始している。

・看護師や医師などの専門スタッフに、健康や医療、育児に関する相談ができる「健康生活ダイヤル24」

・主治医以外の専門医から意見を聞き、自分で治療方法を選択したり、主治医の治療方針の裏づけを得たりできる「セカンドオピニオンサービス」

・専門医がいる医療機関での受診や治療を手配・紹介してもらう「ベストホスピタルネットワーク/受診手配・紹介サービス」

将来的には、センサリング技術やIoTによるライフログの収集、遺伝子検査の活用、ビッグデータの分析などにより、一人ひとりにあったサービスの提供を目指している。

社会の変化に応じて、「サイエンス」アプローチから進化を続けている、生命保険会社、メットライフ生命。

あなたは生命保険の未来を、どう考えますか?

次回(7月末から8月上旬予定)は、識者の対談やインタビューから、健康や保険の未来を考える記事を掲載予定。ご期待下さい。

(インフォグラフィック:櫻田潤、編集:田村朋美)