[ロサンゼルス 6日 ロイター] - AP通信は6日、11月の米大統領選挙に向けて、ヒラリー・クリントン前国務長官が民主党候補の指名獲得に必要な代議員数を確保したと伝えた。
週末に米自治領プエルトリコで行われた予備選での勝利と特別代議員による支持表明により、米国初の女性大統領を目指すクリントン氏の獲得代議員数は指名獲得に必要な2383人に達したという。
APの集計によると、クリントン氏がこれまでの予備選と党員集会で獲得した一般代議員数は1812人、支持を取り付けた党幹部などの特別代議員数は571人となった。
一方、クリントン氏のライバルであるサンダース上院議員の選対本部は、7月の党大会まで戦いを継続する意向を示し、党大会での投票前に見込まれる特別代議員数を数えるのは間違っていると指摘した。
選対本部は声明で「われわれの任務は、党大会までにこれらの特別代議員に、サンダース氏がドナルド・トランプ氏の最強の対立候補だと確信させることだ」と意気込んだ。
特別代議員は主に党指導部や上院議員、州知事らで構成される。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙とCNNが報じたところによると、オバマ大統領は民主党候補指名争いをめぐり、週内にもクリントン氏への支持を表明する方針だ。
大統領はこれまで、クリントン氏支持をほのめかす発言をしたことはあったものの、明確な支持を表明していなかった。
ロイター/イプソスによる最近の世論調査では、オバマ大統領の支持率は50%を超え、今年に入ってから上昇傾向にある。
ホワイトハウスのアーネスト報道官は記者団に対し、オバマ大統領は7日のカリフォルニア州予備選、ニュージャージー州予備選を経てから候補指名争いに関与すると述べた。
民主党は7月に党大会を開き、11月8日の大統領選の候補を正式に選出する。