日立、三菱、パナソニック。日本メーカーが描く「IoT戦略」
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注目のコメント
日本メーカーを取材すると興味深い話がたくさん出てきます。ただ、GEなどに比べPR力でも損をしている印象。PR力に数倍の差があります。東原CEOもより表に出て行くと説明会で発言していたので、今後に注目です。
<追記>
オープンイノベーションが重要。日立の事業のトップが、元の研究所長で前CTOの小島さんがなっているのが象徴的。
これまでの営業マンではダメ。盆暮れ銀座ゴルフではなく、研究開発の最前線を語りあい、互いのメリットになるように、提案する力。必要であれば、連携、コラボ、標準化。
証券でも、大昔の営業は、事業の中身がわからず、ゴマすり、ゴルフ、接待、ある時から、アナリストが同伴して、事業についての議論や提案。今は営業もスキームの提案。ファンド向けも昔は接待、今は、ポートフォリオや銘柄の説明。それと同じ。
まず、営業本部長に、IT系の研究所長をもってくればいい。NRIのコンサルなどは、まさにそう。
逆に、閉じこもりかちな研究開発には、営業をもってきて、顧客目線を。
ついでにいうと、飲食店が、打ち合わせに使うが、わかっていない。
味もあるが、そういう打ち合わせがしあやすいか。
そういう店が少ない。
これは、千利休の茶会が最初か。
<もと>
ルマーダは、PREDIXと似て異なる。
これを理解し、その裏にある戦略を見極めないといけない。
三菱電機は、中小企業のケーレツ化をしている。
これがないと、インダストリー4.0ができない。国内電機大手3社のIoT戦略の概観。人とモノと情報をつなぐ結節点としてのIoT技術は、それ単体では短期的にはビジネスにはなりえず、いかに各種産業での導入拡大をスケールさせるかが鍵。その意味では、主戦場はB2Cではなく、B2Bにはなる。
歴史的には、日本の製造業は、「標準化」を梃子にしたスケール戦略が苦手だった。どうしても、国内の需要規模がかなり大きいために、国内独自規格に最適化することが短期的には経済合理性がある。ここは、技術基盤を国内技術ベースでつくり上げるのであれば、ユーザーサイドではできるかぎりオープンな規格で行くべきだろう。その点で、記事内にあるように、日立のIoTプラットフォームの「Lumada」が、GEなどのクローズド規格と異なり、オープンプラットフォームを目指して、利用側のスケーラビリティを確保しようとしているのは理にかなっている。あとは、いかにしてスピード感を持って、ユーザー企業を広げていけるか、その事業開発の手腕が問われる。
ただ、こうしたグローバルでの事業開発という視点でみれば、この記事内にも出てくる日本の製造業を代表される方々が、総じて50代以上の日本人男性というのが気になる。それぞれ記事に登場された個人に対してはまったく批判する思いはないのは言うまでもないが、日本の巨大電機企業のIoTの世界戦略を担う立場に、それこそ、日本人ではなく、GEやEricssonやIntelなどで標準化戦略、事業開発をやっていたような外国籍の方が出てきたら、「おっ、これはかなり本気だな」という気もするのだが。
極論すれば、IoTは要素技術の優劣の勝負ではない。いかに素早くスケールさせ、既存のビジネスプロセスのなかに埋め込んでいくかの、世界規模での事業開発の勝負。それが、日本人のみのチームで実現できるとは思わない。日本のメーカーは早急に人材やチームを国際化させる必要がある。