【楠木×リノべる副社長】新築マンションを買うのが無駄な理由
2016/06/01, NewsPicks編集部
「稼ぐ力のその中身」〜リノべる編〜Vol.1
【楠木×リノべる副社長】新築マンションを買うのが無駄な理由
2016/6/1
成功する企業には「優れた戦略」がある。優れた戦略の条件は「そこに思わず人に話したくなるようなストーリーがあるかどうか」と説く楠木建教授。本連載では、そんな「戦略ストーリーの達人」たる経営者との対話を通じて「稼ぐ力」の中身を解明する。
まだこの手があったのか
楠木:僕は「競争の戦略」という分野で仕事をしています。戦略のゴールは長期利益の実現です。競争の中で稼ぐために他社にはない独自の価値を創る。ここに戦略の本質があります。
企業の利益の出所に注目すると、オポチュニティ(外部環境要因)をうまく捉えてドーンと利益が出ている企業も少なくありません。
これは僕の仕事の視点からの好みの問題に過ぎませんが、こういうタイプの商売は僕にとってはそれほど面白くはない。
戦略そのものが巧みゆえに利益が出ているクオリティ企業、こっちに僕の観察の対象があります。
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コメント
選択しているユーザー
新築マンションの価格が翌日に20%下落する場合が多いのはその通りですが、中古の物件は仲介業者の手数料が3%ですから、やはり翌日に3%相当下落するのと同じことになります。
しかも住むためにリノベーション費用がかかるとすると、そのコスト(坪300万円のマンションを坪50万円かけてリノベすれば17%相当)も勘案すれば、新築と中古のどちらが有利かは自明ではありません。
要は、新築とか中古に限らず、立地とゼネコンとデベロッパー(と管理会社)と耐震性をよく見て、資産価値のあるマンションを選ぶことに尽きると思います。
当たり前のような話ですが、お勧めは、今後とも人口増が見込める東京都心(特に港区、千代田区、渋谷区)で住所の"名前"が良い所で、大手のデベロッパーが建てたもの(その場合は当然、大手のゼネコンが施工している)ということになります。地震の問題もありますから、江戸時代からの土地の歴史というのも調べておいた方が良いと思います。
注目のコメント
的を射てるインタビューですが、一方で新築マンションは耐震などの技術が最新、というメリットもあります。
中古を選ぶにも新耐震基準をクリアしたマンションを選びたいですね。
その上で、このような価値観に応じた家づくりは楽しく、これからのトレンドになるとも思われます。自分で間取りとデザインを決めていくプロセスはことづくりであり、一軒家を建てていくアプローチと同じにもかかわらず、値段は安く、駅近の可能性もあり、さらに古い資産を有効活用できる、素晴らしいエコシステムと言えます。
私は、これからの時代はリノベーションやリファービッシュに変わっていくと思っています。