ジェイテクト、新構造の玉軸受開発。クリープ抑制、軽量化貢献
2016/05/31, 日刊鉄鋼新聞
トヨタグループのステアリング、ベアリング大手、ジェイテクト(社長・安形哲夫氏)は30日、新構造のアンチクリープ玉軸受を開発したと発表した。自動車メーカー、変速機メーカーなどへの拡販に取り組み、年間売上高10億円を目指す。
従来品ではハウジングに対して外輪が回転する「クリープ現象」による摩耗が原因となり、ハウジングや軸受の寿命が低下することがあった。
これまでその対策として外輪の厚肉化が一般的だったが、今回開発した製品では新構造の採用により肉厚化することなく、世界で初めてクリープの抑制に成功。外輪肉厚35%アップと同等のクリープ抑制効果を備える。
軽量化、コンパクト化効果が期待できることも強みとし、今後CVT、ハイブリッド車向け自動車変速機用軸受として採用拡大を狙う。また、クリープ抑制が求められる用途向けの新規開拓にも注力する方針だ。
同製品は国内外の玉軸受生産工場で広く製造する方針。各分野への営業強化を通じて、年間売り上げ10億円を目指す。
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