オバマ大統領の広島スピーチ全文 「核保有国は、恐怖の論理から逃れるべきだ」
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オバマ大統領が、人類が自らを滅ぼす技術を作った、と言い、核兵器のない世界を追い求める勇気を持て、と言ったのは共感した。
5分の予定が17分になり、力強い演説だった。
ただし、原爆資料館を見たのが10分間と言うのは短すぎる。
もう少しゆっくり見るべきだった。
しかし、広島訪問と言うタブーをやぶったのはすごい事だ。1945年8月6日。当時、安田高等女学校として爆心地から1.5キロほどの距離にあった校舎は全壊し、理事長をしていた曽祖父は、原爆投下の1週間後に亡くなりました。校長をしていた曾祖母は校舎のがれきの下敷きとなりましたが、生徒に助けられ一命をとりとめました。女子生徒315名が亡くなり、13名の教職員を失いました。
原爆は、曽祖父母の大切にしてきたもの全てを奪いました。
なぜ原爆を落とされなくてはならなかったのか、なぜ生徒たちは苦しみながら亡くならなくてはならなかったのか。
よくわかりませんし、きっとその答えに救われることはないと思います。
私は被爆三世ですが、健康に異常はありません。そして曽祖父が亡くなったことも、生徒が亡くなったことも、文字で知っているにすぎません。どんなに想いをはせても、8月6日はあまりに凄惨すぎて想像がつきません。
だからオバマ大統領が慰霊碑を前に目を閉じているときに、どういう想いを持てば良いのかも、本当はよくわかりません。ただ、言葉にならないものが、そこにありました。
オバマ大統領が話されたように、いま広島の子どもたちは平和な日々の中、学校に通っています。しかし、その痛みは忘れないようにしています。
安田小学校では、登校と下校時、2カ所で礼をします。1カ所は校門。そしてもう1か所は校内の慰霊碑です。それを71年間、子どもたちは続けています。
きっとオバマ大統領が訪れたことの意味を、子どもたちは少しずつ理解していくのだと思います。少し大きくなってから、この17分間のスピーチを読んでほしい。すぐに世界は変わらなくても、少しずつ変えていける。そのひとつの形が今日だったのだと思います。