日立製作所(6501)2016年3月期決算。円高や事業再編影響で営業減益見通しを発表
2016/05/15, Longine
決算発表後の第一印象
新年度は営業減益見通しであり、業績踊り場の感が強いが、同業他社も概ね同様な傾向であるため、株価に対しては「中立」な印象。
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2016年3月期実績は、売上高が対前年同期比+3%増、営業利益が同▲1%減、親会社の所有者に帰属する当期期利益(以下、純利益)が同▲21%減となった。従来の会社見通しに対しては、売上高と営業利益が僅かに上振れの着地となった一方、純利益は事業構造改革費の計上等により大幅な下振れとなった。
2017年3月期の会社予想は、売上高が同▲10%減、営業利益が同▲15%減、純利益が+16%増益とされた。売上高、営業利益ともに事業再編影響(日立物流及び日立キャピタルの非連結化影響)と円高により前年割れが見込まれる一方、純利益は前年度に計上された事業構造改革費用の減少等により増益が見込まれている。
今後の注目点
同社は2016年5月18日に経営方針説明会を開催予定であるが、事業ポートフォリオ改革の考え方や社会イノベーション事業の成長戦略を精査したい。また、南アフリカにおける火力発電案件における三菱重工との係争の行方についてもLongineでは注視したい。
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